会社には様々な世代の人が集まっており、価値観や仕事観などが異なります。Z世代の特徴を理解する事で、有効なマネジメントに繋がります。ここでは、Z世代の仕事に求めている事をご紹介しています。
Z世代とは1996年から2015年の間に生まれた世代のことで、2023年の時点では小学校低学年から20代中盤の若者となります。
このZ世代の特徴としては、「モノ」よりも「コト」を重視ししており、様々な体験を通した成長に価値を感じていることです。ブランドに対しても、金額や知名度よりも、そのバックグラウンドやストーリーなどから好きか嫌いかを判断しています。また、好きな事にはとことんこだわり、そのための出費は惜しみません。SDGsや社会問題、ジェンダー問題への意識が高いです。
仕事に関しては、やりがいや生きがいを得る物ではなく、収入を得るための手段として捉えている人が多く、起業には感心が薄い傾向がみられます。
※参照元:マーケティング・広報ラボ公式HP (https://go.woman.mynavi.jp/marketing-tips_bg/documents/contents3)
Z世代の考える仕事とは、やりがいや生きがいを見つけるためよりも、生活するのに必要なモノとして捉えている傾向が強いです。第一次ベビーブーム世代とは正反対です。調査からも、Z世代では仕事に対しての士気が、他の世代に比べて低い結果がでています。それは、「起業しようと思った事はありますか?」に対して、「思った事がない」が65.1%を占めていることからもわかります。
※参照元:マーケティング・広報ラボ公式HP (https://go.woman.mynavi.jp/marketing-tips_bg/documents/contents3)
株式会社マイナビがおこなった調査「2022年卒大学生就職意識調査」では、ここ10年以上にわたって「楽しく働きたい」が常にトップを占めています。まさに、Z世代の仕事への価値観ともいえます。
次いで多いのが「個人の生活と仕事を両立させたい」です。仕事一筋の生活ではなく、プライベートの充実も大切にした働き方を求めており、また近年の環境問題への関心の高まりがZ世代にも大きく影響しているのか、「人のためになる仕事をしたい」も次いで多くなっています。
ただ、常に意識が低かったのが「出世したい」でした。起業への関心の低さだけでなく、出世することよりも安定した生活とプライベートの充実を重視しているゆえの結果といえます。
※参照元:マイナビ/キャリアリサーチLab公式HP (https://career-research.mynavi.jp/reserch/20210426_8553/#2022348)
Z世代にとって仕事は、生きがいではなく生活のためにやらなくてはいけない事と捉えている人が多い事からも、長く続けるため「自分のやりたいことができる」環境を求めています。
内閣府が2011年と2017年に実施した、「就労等に関する若者の意識」調査(※)でも、仕事を選択する際に重要視している項目は、「安定していて長く続けられること」「収入が多いこと」そして「自分の好きなことができる」でした。これは6年前の調査ともほぼほぼ一致しています。
仕事とプライベートのバランスでは、男女共に仕事よりもプライベートを優先できる職場を求めており、2011年の頃よりもその傾向は強くなっています。自分の好きな事をやりつつ、プライベートも充実させたいと、公私ともに充実した職場環境を求めているようです。
※参照元:内閣府公式HP (https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h30gaiyou/s0.html)
株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが、15~24歳のZ世代を対象に「Z世代の仕事に関する意識調査」を実施(調査期間:2023年1月)理想の上司像については、「わかりやすい言葉で説明してくれる」が53.3%と半数を占めていました。次に「丁寧に教えてくれる(46.7%)」「気軽に相談しやすい(45.3%)」「意見を聞いてくれる(38.2%)」と、いずれもコミュニケーション力の高さに注目しています。逆に低かったのが、「威厳がある(4.4%)」と「食事に頻繁に誘ってくれる(4.9%)」です。
この結果から、部下として働くなら、ぐいぐい引っ張るリーダータイプよりも、わかりやすい説明と丁寧な指導、気軽に相談できる人の下で働きたいということがわかります。
参照元:PRTIMEShttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000210.000033586.html
Z世代は、体験を重視し好きなモノにとことんこだわりますが、ブランド品や起業についての意識は低いです。プライベートを大事にすることからも、無理のない範囲で働ける環境とサポート体制、円滑なコミュニケーションを求めている傾向が見られます。会社には異なる世代が集まりますので、まずはZ世代の特徴を理解することが、有効な新人マネジメントに繋がります。
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